交流・体験等

【学習支援、交流・体験等】おもろ荘プロジェクト

居場所の基本情報

  • 開催場所:大阪府豊中市曽根東町4-2-6
  • 開催日時:毎週月・水 3時から9時まで
  • 参加費:無料
  • 参加受付方法:事前申込み
  • 対象者:主に中高生

ひとことメッセージ

勉強したり、遊んだり、ぼーっとしたり、思い思いに過ごせる場所です。

運営団体

  • NPO法人とよなかESDネットワーク
  • 豊中市くらし支援課(委託元)

外部リンク

アクセス

  • 電話番号:090-9989-0486
  • メールアドレス:omoroso.project@gmail.com
  • 担当者:小池繁子

ページ印刷はこちら

訪問レポート(2020年10月)

自分で、決める

いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。

今回は、おもろ荘プロジェクトを運営されている小池さん、松野さんにお話しを伺ってきました。

おもろ荘は曽根駅すぐそばにある一軒家「とよなかリレーションハウス」を拠点に運営されています。ルールといったルールがほとんどなく、非常に自由な空間なのですが、子どもたちがいつでも訪れられる第二の家のようなほっとできる場所でした。そんなおもろ荘を運営されているお二人の想いや、運営上配慮されていることをお届けします。

※2021年6月より開催場所を移転しました。記事中では、以前の開催場所の写真を使用しています。

活動内容について

てらど
てらど
まずはじめに、活動内容について聞かせてください!
松野さん
松野さん
月、木の14:00~21:00に開けています。実施していることとしては、居場所づくりと学習支援を半分ずつという感じですが、子どもたち自身がやりたいことを決めています。

基本的には、勉強に向かうのがしんどい子たちがメインのターゲットだと思っているので、そういう子たちが来た時に勉強ばかりの環境だったらなじめないので…NetflixやYoutubeを観たり、ゲームをしたり遊んでいる子たちがいながら、一方で宿題や受験勉強をしている子たちがいるという感じですね。

そのほかに、経験の不足を補うために月に1、2回、季節のイベント等を実施しています。先日も敷地内で育てた芋ほりをしました。

てらど
てらど
おぉ…!芋、おいしそうですね

決まったプログラムはなく、やることは自分で決める

てらど
てらど
あとは何度か来させていただいて、すごい自由な雰囲気だなって思うんですけど、ルールがない分、運営は難しくはないですか?
松野さん
松野さん
ルールもほとんど設定していないですし、プログラムは一切ありません。強いて言えば、休憩とおかしの時間くらいです(笑)

明示しているわけではないですが、テレビやゲームがある部屋と、そうでない部屋があったり。モノの配置で部屋を区分けはしています。

学習のための教材も多数そろっています
てらど
てらど
なるほど。ルールはないけどハード面の工夫をすることで自然と勉強組と遊ぶ組が分かれられるんですね。

ただ学習支援の居場所でもあるし、遊んでいる子たちも、受験が迫れば勉強させないと!って思ってしまいそうなんですが、そのあたりはどう向き合っておられますか?

松野さん
松野さん
自分から勉強したいと言い出す子はあまりいないのですが、関係性ができてきた頃合いを見計らって「そろそろ勉強してみる?」とか遊び感覚でできるプリントなどから勧めたりしています。それでも「やらない」と言ったらその選択を尊重します

ただ、勉強がしたいという子がいれば学習支援のボランティアを配置したり、個人個人のニーズに合わせて対応しています。親御さんにはもちろん勉強もサポートはするけれど、学習塾とは違うんですよという認識を持っていただけるようお伝えはしています。

穏やかな時間が流れながらも、談笑のあとは勉強に集中しだす子たちがいたり、やりたいことに取り組んでいる印象を受けました。

参加している子ども、ボランティアの方と談笑する松野さん

続いて、子どもの居場所をはじめ、庄内を中心に社会活動を続けておられる小池さんにお話しを伺いました。

いつでも帰ってこられる環境=家のかたち

てらど
てらど
松野さんのお話しを受けて、常に子どもたちの意見を尊重している姿勢に感銘を受けました。自由な空間を、小池さん自身はどのように考えて運営してらっしゃいますか?
小池さん
小池さん
子どもたちは「やりたいことを、やりたいだけ」やった後は、自然と次の段階へ行くんじゃないかなと思っています。
てらど
てらど
家庭の中だとどうしても勉強をさせよう、させようという親御さんが多いような気がします。でも遊ぶだけ遊んだ、それも自分で決めたことであれば子どもたちは次の選択肢へ向かうのかもしれませんね。
ボランティアの方が食事(さつま汁)を作っておられました。
てらど
てらど
次におもろ荘を立ち上げたときのことについて伺ってもいいですか?
小池さん
小池さん
おもろ荘の前はカフェの形で居場所を実施していました。カフェなのでパーティなどイベントのやりやすさはありましたが、カフェってまず靴を履いて入ってくるでしょう?いつでも来れるという空間でもない。次に作るなら「家」の感じがいいなというのは考えていて、そしてこの一軒家で居場所をすることにしました。家であれば、いつでも入ってこられるじゃないですか。
いつでも気軽に帰ってこれる「家」のような空間
てらど
てらど
僕自身も何度もおもろ荘を訪れていますが、帰りに寄っていこうとか、ちょっと覗いていこうと思える、不思議な魅力がありますよね。

居場所運営のハードルは「物件」

てらど
てらど
最後に直球で伺いますが、居場所運営者が今困っていることって何なんでしょう?
小池さん
小池さん
居場所運営のための建物を借りるハードルが高いというのはあると思います。おもろ荘については、元々学習塾を実施していた場所でご近所さんの理解もあります。自転車を置く場所もあります。そのような条件が整っている居場所を借りるのに非常に苦労している団体は多いと思います。
てらど
てらど
居場所はどこでも運営できるわけではなく、ご近所関係や、ハード面もある程度充実している必要があると今回感じました。
取材の最後にさつま汁をごちそうになりました。おいしかったです。

まとめ

「おもろ荘プロジェクト」は、子どもたちの選択を尊重し、個々のニーズに寄り添う支援をされているのが印象的でした。自分たちが遊びたいと言えば遊ぶことができる、そんな自分の意見が最大限に尊重される場所って、実は家にも学校にも、ないのかもしれません。

ハード面では「いつでも帰ってこられる家のような場所」を意識されており、高校生になってからもふらっと訪れる子たちばかりだという話も伺いました。取材した僕自身も何度も訪れたいと思う雰囲気がおもろ荘にはありました。

「また帰りたい」雰囲気を作りだす要因は一軒家というハード面にもあるのですが、小池さんや松野さん、ボランティアの方々が子どもたちの意見を尊重し、待ってくれている、そんなおもろ荘を運営する方々自身がもたらす安心感が、「また帰りたい」家の一番の要素なのかもしれません。

小池さん、松野さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました!!