子どもの居場所

【子ども食堂】野田小学校 朝ごはんの会

居場所の基本情報

  • 開催場所:豊中市野田町1-1 野田小学校内
  • 開催日時:月1回 不定期
  • 参加費:無料
  • 参加受付方法:事前申込み
  • 対象者:野田小学校の児童

ひとことメッセージ

朝、学校で、みんなと朝ごはんを食べる。というささやかなひとときが子ども達の笑顔となり成長の糧になると信じ、学校・PTAの方々にも絶大なご協力をいただきながら月1回の開催をめざしています。

運営団体

  • 野田小学校朝ごはんの会

外部リンク

アクセス

訪問レポート(2021年1月)

朝ご飯で子どもたちに最高のスタートを

いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。

今回は、庄内にある野田小学校で【朝ご飯の会】を実施されている乗光さん、石原さんにお話しを伺ってきました。

これまで、いこっとでは、長年活動されてきた居場所を取材してきましたが、【野田小学校 朝ご飯の会】は立ち上げからからまだ間もない居場所で、いこっと事務局が立ち上げ支援をしています。

現在、野田小学校内の調理室で月3回、朝ご飯を提供しています。朝ご飯の会を実施することの意義や立ち上げの経緯、そして活動を継続する中で見えてきた課題について伺ってきました。

朝ご飯会を実施している調理室。ビニールカーテンの仕切りで感染対策もばっちりです。

楽しみ、交流しながら朝ご飯を食べる場

てらど
てらど
本日はよろしくお願いします。

まず、朝ご飯会を立ち上げられたきっかけから教えてください。子ども食堂はよく聞くのですが、【朝ご飯の会】って珍しいですよね。

乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
元々、私たちも子ども食堂をしたいと思っていて、いこっと事務局の方々にご縁を繋いでいただき、活動をはじめました。

野田小学校では朝ご飯を食べていない子も多く、学校があるときにしっかりと食べさせてあげたいというニーズがありました。校長先生やPTA役員も協力してくださり、今の形の活動が始まりました。食材は主に寄付や助成金でまかなっており、ボランティア、PTAの方に協力を得て、運営しています。

一年程の準備期間を経て、2019年の12月から開始。初回は120名程、全校生徒の約1/3の生徒が来てくれました。授業が始まる少し前に、おにぎりやサンドウィッチなどの軽食とドリンクを届けています。

てらど
てらど
120名も…それはすごいですね!

子どもたちは、どのように参加するのでしょうか。

乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
初回については、申込み制にしています。アレルギーのチェックもありますので、保護者の方に申込み用紙を記入してもらいます。注文数がわかると廃棄も少なくて済みます。ただ申込みがなくても参加でき、先生が声をかけて連れてきてくださることもよくあります。。
てらど
てらど
ただ、現在はコロナ禍で運営も大変なのではないでしょうか。
乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
1回毎の人数が少なくなったことで、子どもたちがゆっくりと食べられるようになったと思います。全校生徒一斉に実施していたときも盛り上がって楽しい感じもありましたが、子どもたちに目配せができたり、声をかけられたり、良い面もあるように思います。

子どもたちに生まれた【地域に見守られている】感覚

てらど
てらど
朝ご飯の会を実施してみて、子どもたち、学校からの反響はありましたか。
乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
学校の先生からは、コロナ禍で行事がなかなかできない中、イベントがあって子どもたちの思い出作りになっている、という嬉しいお話もありました。

また、子ども達と地域の方たちとの繋がりが生まれていると感じることもありました。3年生の授業で手紙を書く授業があったそうなんですが、そこで「地域のみなさん、ありがとう」とメッセージを書いてくれた子がいました。

てらど
てらど
地域との繋がりを感じてくれているなんて、うれしいですね。

お話しを聞いてると、ただご飯を食べるだけが活動の意義ではないようです。改めて、この【朝ご飯の会】の意義は、どんなところにあるのでしょうか。

乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
楽しい1日のスタートになってくれたら、とは思っています。お腹が空いていると、イライラしたりとか反発的になったりもします。食べることで気持ちが和らぐ、というのも大事かと思います。

家庭の事情で一人で食べている【孤食】の問題もあって…1人ではそんなに食べられないけれど、友達と一緒に食べるとお腹いっぱい食べられるという子もいます。

1日のスタートを【朝ご飯の会】でフォローして、みんなでわいわいと盛り上がったテンションで教室に入ってもらえたらと思っています。

てらど
てらど
地域の方々の協力を得て、子どもたちの居場所ができ、朝ご飯を食べて元気に授業や遊びに参加できる。さらに、地域に支えられていると子どもたちも実感できている。

地域を巻き込んで、循環が生まれているように感じます。

乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
今の子どもたちが大人になった時に、地域のために何かやってあげよう、と思ってくれたら嬉しいですね。

コロナ禍になってからは月3回、2学年ずつ(1,4年生、2,5年生、3,6年生)に分けて実施していて、1回につき30名程が参加しています。進級時にはお祝いとしてお菓子を配ったり、クリスマスにはサンタの恰好をして配布をしました。朝ご飯を食べたけど来てくれたり、ご飯ではなく【楽しみのため】に来てくれる子もいます

てらど
てらど
子どもたち同士の交流の場にもなっているんですね。
「地域のみなさんへ」とメッセージを書いてくれたそうです。

地域と【できないこと】をお願いできる関係を築く

てらど
てらど
これから子どもの居場所を始められる団体さんにメッセージをお願いします。
乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
そうですね、周りの人から協力を得ながら運営してください、ということでしょうか。

子どもたちと関わること自体も楽しいですし、役割分担ができているので誰かに負担が大きく掛かっているということはありません。

てらど
てらど
いこっと事務局に立ち上げ支援をしていただいたと聞いています。
乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
とよなか夢基金をはじめとした助成金等の申請の支援をしてもらいました。

寄付を集めるにしても、一人ではできません。パソコンのこともよくわからなかったのですが、案内資料の雛形を作ってくださったり、ホームページ作成も支援してくださいました。ホームページを作って、早速数件の問い合わせがあり、実際に寄付にも繋がりました。

いこっと事務局の方々との間には、そういった分からないことがあれば聞ける環境や、できないこともお願いしますと言える関係性がありました。

また、「そういうことなら、この人に話してみれば?」と色々な場面で地域の人と繋げてくださったのも大きかったと思います。

てらど
てらど
今後の運営について、何か課題に感じられていることはありますか?
乗光さん石原さん
乗光さん石原さん
私たち運営と、PTA・学校の方向性が合致しており、協力できています。ただこれから代が替わっていくとどうなるのかな、不安はあります。

資金集めもまだまだこれからです。来季も助成金にはチャレンジしようと思っていますが、活動を継続していくことの難しさは感じています。地域団体の方と一緒に活動するなど、参加者の幅も広げていけたら、と思っています。

ざっくばらんに、色々な想いを語ってくださいました。

まとめ

【野田小学校 朝ご飯の会】の活動をされている兼光さん、石原さんのお話しを伺って、会を開くことで子どもたちの交流が生まれ、その元気をもとに朝の一日をスタートできるなど、朝ご飯を食べること以外の意義があると感じました。

また活動自体も大事ですが、誰かが地域で活動を始めることで【地域の人と人が繋がっていく】、それ自体に非常に価値があるのではないかと感じました。

地域のために活動したいという意思を持った方々のチャレンジを支援していくことで、地域の循環が生まれ、子どもたちが見守られていると感じられる、そんな地域を作っていく。いこっともそんな循環を生みだす上で力になれたらと改めて感じました。

兼光さん、石原さん、お忙しい中ご協力いただき、ありがとうございました!!

兼光さん石原さんといこっとコーディネーターのみなさんと。手作りの看板も素敵です。