交流・体験等

【学習支援、交流・体験等、子ども食堂】つながる食堂

居場所の基本情報

  • 開催場所:豊中市本町7丁目4-23
  • 開催日時:【農業体験】第三土曜日10時30分~12時
         【子ども食堂】第三土曜日11時30分~13時30分
         【自習室】火・金曜日10~16時 (こちらは自習のみです。)
         【学習支援可能自習室】火・金曜日16~19時、水曜日10~16時、土曜日10~15時
  • 参加費:無料 ※個別指導(有料)を受けているいないに関わらず、学習支援室・自習室のみの利用はどなたでも常時無料です。
  • 参加受付方法:随時
  • 対象者:小学生・中学生・高校生

ひとことメッセージ

畑体験ができる「こども農園」、おいしいカレーを食べられる「つながる食堂」、一題から教えてもらえる「学習支援室」、その他楽しいイベントで地域の方の居場所となれるよう頑張ってます!

運営団体

  • 認定NPO法人 つながるいのち

外部リンク

アクセス

  • 電話番号:070-2825-6494
  • メールアドレス:mail@tunagaru-inoti.or.jp
  • 担当者:永見

訪問レポート(2021年8月)

繋がりを活かして、子どもたちが様々な体験ができる居場所

いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。

今回は、北大阪生涯学習ホールにて「子どもの学び場VIVA」を運営されている「NPO法人つながるいのち(以下、つながるいのち)」の副理事長の鈴木さん、同じく副理事長の松田さん、学習支援等を担当されている永見さんを訪ねました。

「つながるいのち」は、昨年の4月に認可を受けたばかりで活動歴はまだ浅いNPOですが、今後さらに地域との繋がりを深め、子ども食堂も始められようと計画を進めています。

現在の活動と、今後の展望についてお話を伺ってきました。

学習支援で利用する教材も揃っています。

学習支援でなく、学校を助ける「学校支援」

てらど
てらど
はじめまして、本日はよろしくお願いいたします。

普段の活動内容について、教えてください。

鈴木さん
鈴木さん
「つながるいのち」では①学校支援、②命のつながりに関する啓発活動、③骨髄バンク支援の3つが活動の柱となっています。①学校支援の一貫として、学び場VIVAを開き、活動しています。
てらど
てらど
学習支援ではなく、「学校」支援なんですね。あまり聞かない言葉です。
鈴木さん
鈴木さん
私は元々教員をしていたのですが、教育というのは、学校、地域、家庭で行っていくものだと考えています。ただ、近年は学校の負担が増え続けているように感じます。
松田さん
松田さん
私も教員でしたが、教育分野においても過程より、「結果」を求められることは多くなってきていると思います。
てらど
てらど
それで、学習支援ではなくて【学校支援】なんですね。
鈴木さん
鈴木さん
はい、少しでも学校を助けることができないかと考えています。

内容としては、月2回の将棋教室、ダンス教室、陶芸教室など文化活動のほかに、永見さんが中心となって指導してくださっている数学教室と自習室を運営しています。

てらど
てらど
将棋教室のある居場所は、かなり珍しいですね。
鈴木さん
鈴木さん
将棋室を開放しているほかに、有料にはなりますが月2回都成竜馬プロに来ていただいています。実は、都成プロは私の元教え子なんです。

また、「つながるいのち」のメンバーには様々な特技を持った方がいてるので、それぞれの個性を活かしています。

数学教室、自習室に使用している広々とした部屋でインタビューさせていただきました。

解くことによって、生きる力を身につける

てらど
てらど
普段、子どもたちと接する中で気をつけている部分はありますか?
鈴木さん
鈴木さん
将棋でもそうなのですが、1対1での人とのコミュニケーション、生身の人間同士でやりとりをするということは大事にしています。
てらど
てらど
いきなり雑談してと言っても難しいですが、将棋など何か一緒に取り組むものがあれば、自然とコミュニケーションもできそうですね。
鈴木さん
鈴木さん
あとは、解くことは、普段の生きる知恵にも繋がっていくと考えています。

私はパズルについての書籍も出したことがあるのですが、将棋やパズルは前提となる知識がなくても遊びながら学ぶことができるというのもポイントかと思います。

てらど
てらど
確かに、今学ぶことは、いい成績を取ること、いい学校に進学することに意識が行きがちですが、「生きていく」というのは課題に直面することの連続です。

課題を解くという行為は、生きていく力と繋がっているのかもしれませんね。

二階にも部屋があり、自習時には解放されているそうです。

若い方の役割を作っていきたい

てらど
てらど
最後に、これから居場所をはじめられる方にメッセージはありますでしょうか。
鈴木さん
鈴木さん
そうですね、「必ずあなたを必要としている人はいます。」ということでしょうか。

学び場VIVAでも、最初は子どもが来るのかと思い始めました。そのうちに、パラパラとですが子どもたちが来てくれるようになりました。

そして、私たち大人も学んで力をつけていくことが重要だと思います。まだ実施できていないのですが、プログラミング教室を始めようと勉強もしてみました。居場所の作り方についても様々な方に助言を受けています。

てらど
てらど
プログラミングを学ばれたのですか、それはすごいですね!

来ている子どもたちだけではなく、運営する側の大人たちも、学ぶことが大事なのかもしれませんね。

鈴木さん
鈴木さん
私自身、学生時代は家庭崩壊のような状況で、苦学をしてきた過去があります。

子どもの背景には色々な課題があり、一人ではなかなか解決できないことも多いです。親御さんの教育相談もしていますが、かなりの割合の方が家庭内で苦しんでおられます。少しでもみなさんが楽になれるよう、支えになれたらと思っています。

てらど
てらど
今後、学び場VIVAについての展望はありますか?
鈴木さん
鈴木さん
正直、どうなっていくかは分からない部分も多いですが、とにかく続けていこうと思っています。近いうちに、子ども食堂も始める予定で、敷地内に畑を作って、そこでできた野菜などを食堂で利用できると良いなと考えています。

また、高校生、大学生など若い方達が活躍できる役割も作っていけたらと思います。

建物の中は、落ち着いた雰囲気。部屋も複数あり、落ち着いて勉強ができそうです。

まとめ

活動を始めて間もない学び場VIVAさんですが、まず大人が学び、そして実践していくという姿勢に感銘を受けました。また、運営陣が元々持っているネットワークをうまく活用していることも印象的でした。

インタビューが終わったあと、実際に第一回の子ども食堂も開催され、大盛況だったそうです。

お忙しい中インタビューに答えていただき、本当にありがとうございました!

施設の前で、「つながるいのち」の皆さんと。