居場所の基本情報
- 開催場所:豊中市庄内幸町4丁目29番2号 庄内さくら学園
- 開催日時:月1回 不定期
- 参加費:無料
- 参加受付方法:事前申込み
- 対象者:庄内さくら学園の児童
ひとことメッセージ
朝、学校で、みんなと朝ごはんを食べる。というささやかなひとときが子ども達の笑顔となり成長の糧になると信じ、学校・PTAの方々にも絶大なご協力をいただきながら月1回の開催をめざしています。
運営団体
- さくら朝ごはんの会
外部リンク
アクセス
- 電話番号:090-9626-2259
- メールアドレス:HPのお問い合わせフォームをご使用ください
- 代表 乗光美千代
訪問レポート(2021年1月)
朝ご飯で子どもたちに最高のスタートを
いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。
今回は、庄内にある野田小学校で【朝ご飯の会】を実施されている乗光さん、石原さんにお話しを伺ってきました。
これまで、いこっとでは、長年活動されてきた居場所を取材してきましたが、【野田小学校 朝ご飯の会】は立ち上げからからまだ間もない居場所で、いこっと事務局が立ち上げ支援をしています。
現在、野田小学校内の調理室で月3回、朝ご飯を提供しています。朝ご飯の会を実施することの意義や立ち上げの経緯、そして活動を継続する中で見えてきた課題について伺ってきました。
※当レポートは野田小学校にて実施していた時に取材・掲載しております。現在、朝ごはん会は統合された「庄内さくら学園」内にて開催されています。
楽しみ、交流しながら朝ご飯を食べる場
まず、朝ご飯会を立ち上げられたきっかけから教えてください。子ども食堂はよく聞くのですが、【朝ご飯の会】って珍しいですよね。
野田小学校では朝ご飯を食べていない子も多く、学校があるときにしっかりと食べさせてあげたいというニーズがありました。校長先生やPTA役員も協力してくださり、今の形の活動が始まりました。食材は主に寄付や助成金でまかなっており、ボランティア、PTAの方に協力を得て、運営しています。
一年程の準備期間を経て、2019年の12月から開始。初回は120名程、全校生徒の約1/3の生徒が来てくれました。授業が始まる少し前に、おにぎりやサンドウィッチなどの軽食とドリンクを届けています。
子どもたちは、どのように参加するのでしょうか。
子どもたちに生まれた【地域に見守られている】感覚
また、子ども達と地域の方たちとの繋がりが生まれていると感じることもありました。3年生の授業で手紙を書く授業があったそうなんですが、そこで「地域のみなさん、ありがとう」とメッセージを書いてくれた子がいました。
お話しを聞いてると、ただご飯を食べるだけが活動の意義ではないようです。改めて、この【朝ご飯の会】の意義は、どんなところにあるのでしょうか。
家庭の事情で一人で食べている【孤食】の問題もあって…1人ではそんなに食べられないけれど、友達と一緒に食べるとお腹いっぱい食べられるという子もいます。
1日のスタートを【朝ご飯の会】でフォローして、みんなでわいわいと盛り上がったテンションで教室に入ってもらえたらと思っています。
地域を巻き込んで、循環が生まれているように感じます。
コロナ禍になってからは月3回、2学年ずつ(1,4年生、2,5年生、3,6年生)に分けて実施していて、1回につき30名程が参加しています。進級時にはお祝いとしてお菓子を配ったり、クリスマスにはサンタの恰好をして配布をしました。朝ご飯を食べたけど来てくれたり、ご飯ではなく【楽しみのため】に来てくれる子もいます
地域と【できないこと】をお願いできる関係を築く
子どもたちと関わること自体も楽しいですし、役割分担ができているので誰かに負担が大きく掛かっているということはありません。
寄付を集めるにしても、一人ではできません。パソコンのこともよくわからなかったのですが、案内資料の雛形を作ってくださったり、ホームページ作成も支援してくださいました。ホームページを作って、早速数件の問い合わせがあり、実際に寄付にも繋がりました。
いこっと事務局の方々との間には、そういった分からないことがあれば聞ける環境や、できないこともお願いしますと言える関係性がありました。
また、「そういうことなら、この人に話してみれば?」と色々な場面で地域の人と繋げてくださったのも大きかったと思います。
資金集めもまだまだこれからです。来季も助成金にはチャレンジしようと思っていますが、活動を継続していくことの難しさは感じています。地域団体の方と一緒に活動するなど、参加者の幅も広げていけたら、と思っています。
まとめ
【野田小学校 朝ご飯の会】の活動をされている兼光さん、石原さんのお話しを伺って、会を開くことで子どもたちの交流が生まれ、その元気をもとに朝の一日をスタートできるなど、朝ご飯を食べること以外の意義があると感じました。
また活動自体も大事ですが、誰かが地域で活動を始めることで【地域の人と人が繋がっていく】、それ自体に非常に価値があるのではないかと感じました。
地域のために活動したいという意思を持った方々のチャレンジを支援していくことで、地域の循環が生まれ、子どもたちが見守られていると感じられる、そんな地域を作っていく。いこっともそんな循環を生みだす上で力になれたらと改めて感じました。
兼光さん、石原さん、お忙しい中ご協力いただき、ありがとうございました!!