交流・体験等

【学習支援、交流・体験等】ななーるカフェ

居場所の基本情報

  • 開催場所:豊中市熊野町3丁目3-47
  • 開催日時:火曜〜金曜 15時30分~17時30分
  • 参加費:基本無料(内容によりご負担をお願いすることもある)
  • 参加受付方法:予約不要
  • 対象者:内容によって異なる

ひとことメッセージ

高齢者が暮らすグループホーム内での活動です。日本文化を愛する外国人スタッフや、自分らしさを活かせるケアを日々考え行動する看護師やスタッフ。ニコニコさん、怒りんぼさん、お話好きなどいろんな性格の利用者さん。そんなメンバーでお迎えします。一人がさみしく感じたら遊びに来てください(^^)

運営団体

  • NPO法人いきいきライフ協会・ななーる訪問看護ステーション

外部リンク

アクセス

  • 電話番号:090-9819-7786(平日9~17時)
  • メールアドレス:nahosuzuki@nana-r.jp
  • 担当者:鈴木菜穂

訪問レポート(2022年3月)

繋がりを紡ぎながら、徐々に広がる多世代の居場所

いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。

今回は、熊野町で自習スペース「ななーるCafe」をはじめとして地域に開かれた居場所を運営されている鈴木さんにお話しを伺ってきました。

地域の方との繋がりを大事にしながら、少しずつ広がっている手作りの居場所

普段の活動内容と、今後の展望についてお話を伺ってきました。

ディスプレイなど外から見てもわかりやすいよう工夫されています。

認知症があっても仲良く暮らせる地域づくり

てらど
てらど
普段こちらは、高齢者施設(グループホーム)を運営されている場所ですが、地域に開かれた居場所を始められたきっかけを教えてください。
鈴木さん
鈴木さん
私自身が当施設の「地域連携室」を担当しており、フリースペースを有効活用できないかと言われ、始めたのがきっかけです。

「なほさんの好きにやってみて!」と言われて(笑)、そこから色々な方に相談しながら進めてきました。

てらど
てらど
高齢者施設において、なぜそうした地域との繋がりが大事なのでしょうか。
鈴木さん
鈴木さん
今後、高齢社会で認知症の方は増えていくと思いますが、認知症を知らない人からしたら「怖い」とか「怒ったりするんでしょう?」という意見を聞くことがあります。夕方になったら不穏になられたり、妄想や帰宅願望などもありますが、普段は穏やかに過ごされている方ばかりです。

​​オレンジカフェなど、認知症のことを理解してもらう活動を通じて、「認知症があっても、地域で仲良く暮らせる」地域づくりができていけたらと思っています。

てらど
てらど
地域の方に「認知症」についての実際を知っていただくことは、こちらに住まれている利用者さんたちにとっても非常に重要ですね。
鈴木さん
鈴木さん
ご高齢者は、徐々に歩く機能などが低下されていきますので、なかなか外に出かけるということも難しくなっていきます。

地域の皆さんにフリースペースにきていただければ、利用者さんにも活動に参加していただくことができます。

スペースには、子どもたちや施設の利用者さんが製作された作品が並んでいます。

関わる人の得意を活かす、高齢者も参加できる居場所

てらど
てらど
具体的な活動についても、教えてください。
鈴木さん
鈴木さん
水木を中心に居場所として開放しています。

水曜日は、いこっとサポーターとして登録されている方に「駄菓子屋さん」を開催してもらっています。木曜日は介護相談などを中心とした「街の保健室」として開放しています。その他、和紅茶カフェを開催したり、関わる人の得意なことを活かして居場所を作ってもらっています。

てらど
てらど
活動には、実際入居されている高齢者の方も参加されることもあるのでしょうか。
鈴木さん
鈴木さん
居場所でイベント等をしてもらう際は、​​施設の利用者さんが覗きに来てもいいという前提で、開催をしていただいていますので、子どもたちと、利用者さんが触れ合う機会もあります。

子どもたちは、認知症については偏見がありませんし、利用者さんたちは子どもたちが遊んでいる様子を、微笑ましく見守っています。子どもがいるだけで利用者さんは大喜び、です。

てらど
てらど
地域の方と繋がるために、工夫していることはありますか?
鈴木さん
鈴木さん
地域の方々に知ってもらいたいという思いから、玄関先に「ななーる通信」などの掲示物を展示するなど、施設前を通る方に向けて情報発信をしています。意外と反響があって、楽しみにしているという声をいただいたこともあります。

最近では、未就学児の子どもを連れてこられる地域のお母さんたちとの繋がりも、できてきました。

玄関先に掲示物をレイアウト。お花などもきれいに咲いています。

子どもの居場所を始めたい方へのメッセージ

てらど
てらど
最後に、これから居場所運営を始める方に何かメッセージをいただけますでしょうか。
鈴木さん
鈴木さん
お子さんが好きで、「やろう!」と思えば、周りのみなさんがサポートしてくれるので思い切ってやってみればいいと思います。

自分たちの「こうしたい!」だけでなく、「こういう風に使えるのでは?」とちょっとずつ工夫してやっていく中で、少しずつ関係が広がっていくと思います。

てらど
てらど
今後、さらにこうしていきたい!というご希望はありますか?
鈴木さん
鈴木さん
子どもの自習スペースもやっていますが、最初の一歩踏み出すのに勇気がいるのかなぁと思っています。大学生を含めて「お助け隊」が増えて欲しいなと思います。

今後は、外にベンチを増やしたり、皆さんにもっと使ってもらえるスペースにしようと持っているので、ご期待ください。

まとめ

普段はグループホームを運営されている施設の一角を利用された地域の居場所。活動する力が衰えていく中で、高齢者の皆さんは徐々に地域から「見えない」ところで生活するようになってしまいます。

1つフリースペースでの活動を通して、地域の方々、高齢者の皆さん、子どもたちが関わっていく。鈴木さんが、そんな「繋がれる居場所」を、色んな人たちとの繋がりを活かしながら、少しずつ作っていかれているのが印象的でした。

鈴木さん、お忙しい中インタビューにお答えくださりありがとうございました!

明るい笑顔が印象的な鈴木さん。じわりじわりと、地域の中で繋がりを大事に居場所を作っておられます。
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