訪問レポート(2022年3月)
「目の前にいる子たち」に向き合い、必要な支援を届ける
いこっとのWEB制作担当兼ライターの寺戸(てらど)です。
今回は、庄内にある「コヤ・テッラソーレ(以下、「テラソレ」)」の小池さん、松野さんにお話しを伺ってきました。地域性によって子どもたちの様子は異なるという小池さんと松野さん。地域によって、都度必要な取り組みを考えて実施されているとのことでした。
普段の活動内容と、日々どのようなことを考えて運営されているか聞いてきました。
遊びと、勉強は部屋を分けてメリハリを
そのほかに、生活体験としてたこ焼き・お好み焼き、おやつ作りなどをしたり、月1回土曜日にはイベントをしています。
まず、居場所を開くこと
今いる子達に合わせていきますが、それによって今いる子達しか来れなくなってしまう状況もあると思います。居場所にきてくれている子ども達以外が見えなくなっていることに自覚的であることが大事だと思っています。
学校の先生、家庭との連携し社会に出るための力をつけていく
庄内の特徴としては、子どもたちがさらに自分の仲の良い友達を連れてきてくれることでしょうか。地元の繋がりの強さを感じます。
※少年文化館:市内在住の小・中学生の不登校に関する相談などを行っています。
今、テラソレに運営上の課題は何かありますでしょうか。
またこれまで長く子どもたちの居場所を運営してきましたが、高校進学をしなかった子たちもその後すこし経った時に「やっぱり高校に行っておけばよかった」と話しています。高校を卒業できるかは、学力云々もありますが、真面目に通えるか、提出物を出せるかなども大事です。そのような「習慣付け」もできたらいいと思っています。
いきなり勉強に向かえない子には居場所があるといいと思っています。居場所で慣れてきたら、勉強する場所にいく。そういうメリハリがつけられたらと思います。
子どもの居場所を始めたい方へのメッセージ
運営していると日々、新しい課題が見つかります。そうして、都度、その目の前の課題に取り組んでいます。私自身は、社会には居場所が必要だと思っています。社会として、居場所あるだけ、あった方がいい。そういう想いがあるので、続けられているのかと思います。
居場所を続けていくためには、人のこと、お金のことを模索して考えていく必要があります。ただ、お金が無かったら、無いなりにボランティアであれば続けていけます。
私自身、3人子どもがいてますが、居場所にきている子たちに対しては自分の子どもや孫のように感じています。高校生になっても遊びにきてくれたり、卒業後に赤ちゃんを連れてきてくれたり。
そうやって地域で団欒や繋がりが生まれていけば、続けていけるのでは無いでしょうか。
まとめ
「まず、居場所を開く」こと。
そして、目の前の子どもたちに必要なことを、実現させるために柔軟に居場所を作っていく。小池さん、松野さんのお話を聞いていて、そんなしなやかさを感じました。
学校、家庭と連携しながら、社会で生きていくために必要なことを学んでいける。そんな居場所としてのあるべき姿の一つをみた気がします。
小池さん、松野さん、お忙しい中インタビューにお答えくださりありがとうございました!