居場所の基本情報
【体験活動】
- 開催日時:不定期開催(月1回程度)
- 参加費:子ども100円、大人300円
- 参加受付方法:当日 (申し込み不要)
- 対象者:どなたでもOK
【放課後マナボ寺】
- 開催日時:毎週水曜日15~17時(学習支援、すごし場)
- 参加費:無料
- 参加受付方法:当日 (申し込み不要)
- 対象者:小・中・高校生
ひとことメッセージ
普段できないおっきいラクガキをして、のびのび遊ぼう!
運営団体
外部リンク
アクセス
- 電話番号:06-6863-6396
- メールアドレス:eisyoji.since1497@gmail.com
- 担当者:隂山彩加
訪問レポート(2024年2月)
はじめに
いこっとWebライターの谷川です。今回は「マナボ寺 永照寺」を運営している陰山さんを訪問しました。お寺のスペースを活用したチョークアートや「子どもヨガ」など様々な体験や交流の活動を、ご家族や地域の方々と共に行っています。
活動を始められたきっかけや、継続していくためのコツ、今後の展望についてお話を伺ってきました。
インタビュー当日は子どもヨガをしており、10数名の子供が元気に参加していました。かわいい黒板は陰山さんが描かれています!
立ち上げのきっかけと、「いこっと」との出会い
森島
今日はよろしくお願いします。まずは居場所の立ち上げのきっかけを教えてください。
陰山さん
元々、趣味でフラワーアレンジメントや草木染めをしていたんです。立ち上げた時期は明確ではないのですが、5、6年前から主人と子ども向けのワークショップをしたいね、ということになり、子ども2~3人くらいの人数でひっそりと始めていました。
コロナ禍に入ってから、さらにお寺の前の広場を使ったチョークアートを始めました。
地面におっきく絵を描こう!子どもたちが思いおもいにチョークで絵を描いていました。
森島
お寺で居場所を運営しようとされたのには、何か理由があったのでしょうか?
陰山さん
嫁ぐ前はお寺というのは人の出入りが多いという印象でした。でも、実際にはそこまで出入りが多くなかったので、驚きました。
児童館や公民館のように「あそこに行ったことがある」という、気軽な場所になったらいいなと思い、ワークショップなどを始めました。
森島
「いこっと」登録前から活動をされていましたが、「いこっと」に登録後で変化はありましたか?
陰山さん
私自身が大阪出身ではないですし、運営について相談する場所も知らないし、どうやったら地域に根付く活動ができるんだろうと、自力で考えて運営していました。赤字にならなければいいなという状態でしていたので、キャンセルが出たりすると、ヒヤっとすることがありました。
偶然近所の方が「いこっと」と繋がりがあり、紹介を受けて登録する流れとなりました。助成金もあり、心に余裕が生まれたことが大きかったです。子どもたちに対しても余裕をもって接することができ、また次の活動につながる意欲となったので、本当に良かったです。
アイディアの源は、自分の「やりたい!」
森島
チョークアートや子どもヨガ、餅つきなど活動は多岐に渡りますが、どこからアイディアが湧くのでしょうか?
陰山さん
自分が「やりたい!」と思ったことを実施しています。お寺の前の広場は「共有地」的なところなので、何かしたいなと思って考えてやってみました。何度も同じことをするとマンネリ化してしまうので、最近は近くの美術部の先生や、高校生に協力していただきチョークアートを描いてもらいました。餅つきは杵と臼がないので、なかなか実施できませんでしたが、地域の和菓子屋さんと協力してできることになり、楽しみにしています。
森島
地域の方と繋がりながら、実践されているのが印象的です。子どもヨガの講師の方や、除夜のお店の出店も地域のつながりでしょうか?
陰山さん
ヨガの先生は、いい先生がいないかなと、自分でヨガ教室に行ったときに「この先生、素敵!」と思い、声をかけたのがきっかけです。お寺での大人向けのヨガもしてもらっています。
除夜の鐘で出店してもらう方は、「いこっと」のボランティア講座で出会ったことがきっかけです。大晦日に何かできないかなとインスタグラムでつぶやいておられたので、声をかけて、出店していただくことになりました。
谷川
ポスターや黒板なども、とてもかわいく描かれています、こちらも陰山さんが制作されているのですか?
陰山さん
そうです、完全に独学ですが、自分が好きなことなので出来ています。デザインについては、見て一瞬で「楽しい!」と思ってもらえることを意識しています。
当日、黒板には「あみだくじ」が。子どもたちがたくさん集まっていました。
参加する子どもも、自ら役割を担う
陰山さん
最初は未就学児が多かったんですが、今では小学5、6年生も楽しんでくれています。チョークアートの時は協力してもらっている高校生と、参加している小学生が交流しているのを見て、普段なかなか見れる光景ではないので、すごくいいなと思いました。
チョークアートの後に落書きを落とす作業があるんですが、子どもたちも率先して参加してくれます。最初は裏方のことをさせたら楽しみが半減するのかな、と思っていたんですけど、軽くお願いしてみたら快くやってくれました。頼られるのがうれしい、ということもあるのかなと感じます。ずっと掃除ができていなかった溝を子どもたちが見つけて、自分たちから掃除をするようになり、終わったときには「良いことするって気持ちいい」と言ってくれています。
谷川
自分たちが楽しく過ごす場に、更に役割があるとうれしかったりしますもんね。
陰山さん
そうですね、掃除をして水でビチャビチャになってしまうこともあるんですが、そういう体験ってあんまりないと思うので、子どもたちは楽しそうだし、親御さんさえ良ければいいかなと思っています。
チョークで遊んだあとは、自分たちで掃除します。
地域に根付いた、気軽に来てもらう居場所にしたい
谷川
今後、さらにチャレンジしてみたいことはありますか?
陰山さん
引き続き、地域に根付いてやっていきたいと思っています。このあたりはお店とかが全然ないので、いろんなお店を呼んで「お寺マルシェ」をしてみたいです。お寺だからといってハードル高くなく、気軽に来てもらえるような居場所にしていきたいです。
あとは、豊中報道(TNN)に掲載されることでしょうか(笑)豊中の人はみんな見ているので、ぜひ取材しに来てもらえるようにがんばります。
居場所をはじめようと思っている人たちへ
森島
これから居場所を始めたいと思っている方に、一言お願いします。
陰山さん
お友達になりましょう!私自身、ここが地元ではなかったので、関係を作っていくには、一歩踏み出すにはどうしたらいいのかなと悩んでいました。私自身が最初につながりを持ちたいと思っていたので、「つながりましょう」と伝えたいです。
森島
最初の一歩が難しいということが多いですもんね。継続していくコツはありますか?
陰山さん
大人が楽しいと思って活動したら、子どもも自然と寄ってきてくれると思います。自分自身が楽しいことをしないと続かないと思うので、これからも楽しいイベントをしていきたいと思っています。
キッズヨガにもたくさんの子どもたちが参加していました。
まとめ
地域の人たちが気軽に足を運べるように、「楽しい!」と思うことにチャレンジし続ける陰山さん。笑顔と行動力が、とても印象的でした。インタビュアーの私たちも、陰山さんと話していると楽しい気持ちになって、「こんなことができそう!」とアイディアが湧き、ワクワクしました。
ぜひ、今後のイベントや取り組みなどに注目していただき、足を運んでいただければと思います。
陰山さん、イベント終わりのお忙しい時に、本当にありがとうございました!